川崎フロンターレは4月30日、AFCチャンピオンズリーグエリート準決勝でアル・ナスルと対戦。終盤の猛攻を耐え忍んで3-2で勝利し、初の決勝進出を決めた。

120分戦った準々決勝のアル・サッド戦から中2日。疲労が心配されたなか、川崎の長谷部茂利監督は先発を5人変更。前線はエリソンと脇坂泰斗に代わり、19歳の神田奏真と20歳の大関友翔が抜擢された。

今年2月のU-20アジアカップに出場していたU-20日本代表コンビは、前線から激しくプレッシャーをかけてアル・ナスルの攻撃を制限。奪ったボールを大事にしつつ、素早い攻撃を狙った。

そして、1-1で迎えた41分、左サイドから流れてきたボールを伊藤達哉が拾うと、そのままペナルティエリアへ侵入。シュートはブラジル代表GKベントに阻まれたものの、大関が左足で流し込み貴重な追加点を挙げている。

神田と大関はハーフタイムでお役御免となり、エリソン、脇坂と交代したが、彼らの積極的かつフレッシュなプレーは勝利を呼び込む一因となった。

大関は試合後、「本当に苦しい試合でしたけど、難しいゲームになるのもわかっていましたし、すごくプラン通りに進められたので、すごく良かったと思います」とコメント。この試合で起用された意図についてはこんなふうに話していた。

「自分と(神田)奏真が出場している意味というのは、若さもそうですし、プレッシャーをかけるところを求められていたと思うのでそこをやりながら、得点のチャンスはずっと狙っていたので、いい時間に取れたかなと思います」

勝負を分けたポイントについては「本当に耐えながら、いい時間帯に3点とも決められたと思いますし、先制点も取れました。常にリードしながらサッカーできたのが良かったなと思います」と語り、理想の試合展開に持ち込めたことが大きかったと明かす。

最後に、決勝への意気込みを尋ねられると、「ここまで来たら本当に優勝したいです。サポーターの皆さんもそれを望んでいると思いますし、自分たちもそれを望んでいるので、チーム一丸となって、フロンターレファミリー全員でアジア制覇したいと思います」と大関。

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