AFCチャンピオンズリーグエリートは4月30日、準決勝で地元サウジアラビアのアル・ナスルと川崎フロンターレが対戦。結果は3-2で川崎の勝利に終わった。
川崎は10分に伊藤達哉の見事なボレーで先制すると、28分にサディオ・マネのゴールで追いつかれるも、41分に大関友翔が勝ち越し弾。75分には途中出場のエリソンが左サイドを突破し、同じく途中出場の家長昭博が合わせて値千金の追加点を挙げる。
アル・ナスルも87分にアイマン・ヤヒヤが追撃弾。以降クリスティアーノ・ロナウドやマネを中心に猛攻を仕掛けたが、川崎は山口瑠伊らの好守でなんとかしのぎ切り、完全アウェイの一戦で歓喜の瞬間を迎えている。
プレーヤーオブザマッチ(POM)には伊藤が選出。「すごくタフなゲームだったんですけど、チーム全員で一丸となって、ファンの人も含めて戦いきれたのが良かったと思います」と、圧巻のプレーを見せた27歳は試合を振り返った。
チームとしての狙いについては、「やっぱり相手は強力な選手がいるので、ボールを握ってカウンターを食らうよりは少ない枚数で、リスクを管理しながら攻めるというのが狙いの一つでした」とコメント。少ない人数でやり切ることを意識していたようだ。
優勝まで、あと一つ。伊藤は「あと一個勝って、日本のチームの強さを世界に示したいです」と意気込みを語り、再び中2日で迎える決勝戦に目を向けていた。
準決勝もう1試合は、アル・アハリがアル・ヒラルを3-1で撃破。川崎フロンターレとアル・アハリ、いずれも悲願のアジア制覇をかけて、5月3日の決勝で激突する。