元オランダ代表選手の帰化に苦戦
元オランダ代表の帰化手続きは前途多難のようだ。関係者は「彼はオランダ代表で3キャップを記録している。FIFAのルール上21歳以下でA代表にデビューしていて、3試合以下とガルーダ(インドネシア代表の愛称)に加わる条件は満たしている。ただ彼を新たにインドネシア代表に加える手続きに苦戦している」と明かした。
実際にインドネシア協会のエリック・トヒル会長は2月中旬の記者会見において「ヤイロを加えるための書類が見つかっていない」と明言していた。
FIFAの認証を受けるためにはインドネシア代表に加えても問題がないと証明する書類が複数必要だという。
実際に現在インドネシア代表のゴールマウスを守るオランダ系GKマールテン・パエスが手続きを済ますまでに8カ月の時間を要した。
関係者は「6月シリーズに間に合うかは不透明だ。中国、日本を打ち破るにはヤイロの存在は必要不可欠になると思われるが、申請の手続きが間に合うかは分からない」と曇らせた。
現在オフィシャルで明かされている範囲ではリーデヴァルト、FWマウロ・ジルストラ(フォレンダムU21)のみが帰化手続きを進めている状況となっている。
そのため元オランダ代表の加入はオランダの英雄的ストライカーとして名をはせたパトリック・クライファート監督も望んでいるという。
あるインドネシア代表選手をマネジメントする関係者は「PSSI(インドネシア協会)は手続きを進めている段階だ。6月シリーズに間に合うように調整しているが、間に合わない場合はプレーオフでの招集も見越しているだろう」と打ち明けた。
秘密兵器と目されるリーデヴァルトの招集は一筋縄ではいかなそうだ。