そもそもJ3にいることがおかしい

今年29歳を迎えるチャンスメイカーの実力はどれだけすごいのか。J3直近3シーズンの成績は2022年シーズンはテゲバジャーロ宮崎でリーグ戦23試合14得点3アシスト、2023年シーズンはギラヴァンツ北九州でリーグ戦31試合6得点2アシスト、昨季奈良クラブでリーグ戦38試合13得点5アシストと奈良と宮崎では圧倒的な結果を残していた。

ただ岡田が所属してきたクラブの成績は好調とはいえず、2022年シーズンの宮崎は18チーム中9位、2023年シーズンの北九州は20チーム中最下位、昨季の奈良は20チーム中17位と苦しい結果に終わった。

それでもチームの実力や好不調に影響されない抜きんでた実力があるため、毎シーズン結果を残してきた。結果を出し続けてきた理由は総合力の高さだ。

ゴール前での冷静さ、選択を誤らない判断力の良さは並外れており、難しい態勢でもボレーやワンタッチシュートで沈めるキック精度、相手の虚を突いたラインブレイク、すり抜けるように推進するドリブル、切れ味鋭いカットインシュート、球威のあるミドルシュートとJ3レベルでは考えられないオプションを備えている。

【今季福島ユナイテッド戦で岡田が決めたJ3初ゴール】

過去に岡田と対戦した選手は「あのレベルの選手がJ3にいることがそもそもおかしい。何をしてくるか分からない。ずっと休まず駆け引きをしてくる。センターフォワードじゃないのにあれだけ結果を出せることがすごい」とJ3屈指の脅威だと明かした。

どの相手チームも岡田を警戒しているという。今季も奈良でリーグ戦2試合1得点1アシストと猛威を振るっており、いつステップアップしてもおかしくないと多くのサッカー関係者が注目する存在だ。