23日に行われたU20アジアカップ準々決勝、日本はイランをPK戦の末に下し、4大会連続となるU-20ワールドカップ出場を決めた。
グループステージは1勝2分。最終節の韓国戦では終了間際に追いつかれ、グループ1位から2位へ転落するという形となったが、グループ3連勝のイランを見事に破ってみせた。
試合翌日の24日、オンライン会見に登場したU-20日本代表の船越優蔵監督は、「予想通りというか、厳しい試合になると思っていました。PK戦まで想定して準備をしていたので、想定内ではありました」とイラン戦を振り返っている。
そのうえで、今の心境について「ワールドカップを決めたというのは、嬉しいこと、そしてほっとしているというのもありますけど、それよりもアジアチャンピオンなりたいという気持ちのほうが今は強いです」と語った。
開始早々の5分に相手の圧力から失点したものの、30分に失点シーンに絡んだ小倉幸成の強烈なミドルシュートで同点。その後も日本が優勢で試合を進めたが相手GKらの好守もあり、ゴールをこじ開けることができなかった。
しかしPK戦では流れを呼び込み、先攻のイランが2人連続で失敗。日本は中島洋太朗、高岡伶颯、髙橋仁胡、佐藤龍之介という順番で蹴り、最後はキャプテンの市原吏音がど真ん中に決めてみせた。
順番をどうやって決めたかについて、船越監督は「トレーニングを見て、コーチと相談しながら決めました。選手の特徴…『この選手はタイミングをずらしてけるな』とか、『この選手はどっちに蹴るな』とか、相手のキーパーの癖も含めて、順番を決めました」と舞台裏を明かしている。
今大会最重要とも言える一戦を乗り越え、再び中2日で迎える、準決勝のオーストラリア戦。
「コンディショニングのことや怪我の状況もあるので、その辺を加味した上でどんなメンバー構成でいくのか。一番勝つ確率が高いということを考えて、メンバーは決めていきたいと思います」と、47歳の指揮官は次なる戦いに目を向けていた。
オーストラリア戦は日本時間の26日(水)20:30から行われる。