公益財団法人JKA(競輪の統括組織)は20日、S級S班の競輪選手・北井佑季から禁止物質である蛋白同化男性化ステロイド薬「メタンジエノン」の代謝物が検出されたと発表した。
北井はサッカー選手として2010年から2018年まで、FC町田ゼルビアや松本山雅FC、カターレ富山など複数クラブで活躍し、Jリーグ通算165試合に出場した。2019年にサッカー選手を引退した後は静岡県の日本競輪選手養成所に入所し、2021年に競輪選手としてデビューした。
その後は2024年のGⅠ高松宮記念杯に優勝し、Jリーガーとして初めてGⅠタイトルを獲得するなどトップ選手として活躍を続けており、サッカーファンからも大きく注目をされていた。
JKA会長の木戸寛氏は公式HPで「今回、トップ選手からドーピング禁止物質が検出されましたのは誠に遺憾であり、お客さま、競輪関係者の皆さまにご迷惑とご心配をおかけする事態となりましたことをお詫び申し上げます。今後とも皆さまのご信頼に応えるべく、選手への啓発を行い、再発防止に向け業界をあげてアンチ・ドーピングに取り組んで参ります」と述べている。
『元Jリーガー』として引退後華々しいキャリアを築いてきた北井。衝撃の発表にサッカー界にも激震が走っている。