チャンスメイクで輝いた昨季MVP

FW大迫勇也

昨季はリーグ戦34試合22得点7アシストでリーグMVPに輝いた万能型ストライカーは今季11得点9アシストと控えめな結果となってしまったが、数字以上の貢献を見せてチームを支えた。

今季はスルーパス本数が113本と全体で2位に位置するスタッツを記録し、チャンスメイカーとして非凡な活躍を披露。マークが集まればポストプレーでいなしながらチャンスメイクするため手が付けられない存在となった。

大迫封じに動いたチームは数多くあったが、大迫がおとりになることでフリーになった宮代やFW武藤嘉紀らが水を得た魚のように躍動。相手サポーターを恐怖のどん底へと叩き落した。

今季MVP級の活躍を見せたハードワーカー

FW武藤嘉紀

今季リーグ戦MVP級の活躍を見せた武藤は相手のディフェンスラインを引きちぎるような推進力に長けたスプリントでサイドを切り裂き、ゴール前では冷静に急所を突くシュートで得点を量産。チームトップのリーグ戦13得点でリーグ戦2連覇へと導いた。

J1第37節柏レイソル戦では値千金の同点弾を決めてチームを窮地(きゅうち)から救い出した。試合後に「僕らは仲良しでやっているわけじゃない。チャンピオンになることはそれだけ難しいこと。厳しい言い方になるかもしれませんが、戦えない選手は置いていく気持ち。僕ら自身が戦う姿を見せないといけない」と仲間に一喝した。

今季リーグ戦37試合13得点7アシストと大車輪の活躍を見せた男は結果以上に、精神的支柱としてもチームに欠かせない存在だった。