岡山の攻守の柱
DF田上大地
岡山のディフェンスリーダーとして奮闘した田上は攻守の要として今季を沸かせた。ディフェンダーながらチーム2位タイのリーグ戦5得点を挙げる活躍を披露し、力強い跳躍と打点の高いヘディングで数々の空中戦を制した。
守備面では優れた身体能力を生かした粘り強い守備を見せて、相手の攻撃をシャットアウトする場面は多くのサポーターを熱くさせた。泥臭く、激しく戦うディフェンスリーダーに何度も窮地(きゅうち)を救ってきた。
過去にプレースキッカーを務めるほどのキック精度を持っており、フィードからもチャンスを作った。V・ファーレン長崎、アルビレックス新潟をJ1へと導いてきた昇格請負人は、見事岡山を頂へとけん引してみせた。
大舞台で活躍を見せるお祭り男
DF本山遥
今季のJ1昇格POで最も輝きを放った男は本山で間違いないだろう。山形戦では先制弾をゴールに突き刺し、決勝仙台戦でもダメ押しの2得点目を挙げて岡山のJ1昇格を決定づけた。
今季はリーグ戦での先発機会が17試合と控えめであったが、複数ポジションをこなせる戦術理解能力とポリバレントな才能でセンターバックや右ウィングバックでチームを支えた。
来季J1ではアカデミー時代に所属したヴィッセル神戸との対戦を心待ちにしており、「自分を育ててくれたクラブでもありますし、逆に自分を欲しがってくれなかったクラブ。自分にオファーをくれなかったクラブでもあるので、感謝の気持ちもすごく強くありますけど、悔しさもあります。もしそういう舞台で対戦することができれば、大きなモチベーションを持って臨めると思います」と闘志を燃やしていた。