秋も次第に深まるなか、24日にリーグ最終節を迎えるJ3リーグでは、今年もJ2昇格をめぐる椅子を巡って熾烈な争いが繰り広げられた。
「まずは目の前にある試合に集中し最後まで全力で頑張っていきたい」
そのように語るのが、J3のアスルクラロ沼津に在籍する川又堅碁(かわまた・けんご)だ。
©azul claro
アルビレックス新潟に在籍していた2013年シーズンには、23得点を挙げる活躍でベストイレブンを獲得。
日本代表にも選出された実績を持つ川又は、ベテランと呼ばれるようになった今もひたむきにボールに追い続けている。
「沼津は僕にマッチしたチーム」
強靭なフィジカルを生かした野生味に溢れたプレイスタイルで得点を量産してきた川又だが、近年は怪我と向き合いながらのシーズンが続いた。
J1のジュビロ磐田で過ごした2019年には右肩関を脱臼。J2のジェフ千葉に移籍して2年目の2021年には右足首を怪我し、本来のパフォーマンスを取り戻せぬまま、2022年末に契約満了を言い渡されることに。
その後のおよそ半年間は、新たな所属チームを探しながらリハビリに励む日々を過ごした。
だが、2023年の8月に「手術を終え、復帰に向けてトレーニングしている時に熱心に声をかけてくれた」という沼津への加入が決定。
「僕が持っているものを引き出してくれるチームだと思いましたし、結果を残していくことを考えた時に最もマッチした選択肢でした」と話す川又は、沼津で2年目のシーズンを過ごしている。