今夏パリ五輪が行われるが、次回はアメリカ・ロサンゼルス五輪が4年後の2028年に控えている。

パリ五輪は2001年生まれ以降が対象だった。ロス五輪は2005年生まれ以降が対象で現時点でいうと19歳以下の選手となる。世代的にはまだ高校生の選手もいるが、彼らの中にはすでにJリーグで結果を残している選手たちがいる。

ここでは、ロス五輪世代ですでにインパクトを残している選手たちを紹介してみよう。

神代慶人

生年月日:2007年10月25日(16歳)
所属クラブ:ロアッソ熊本

昨年12月、道脇豊以来クラブ2人目となるユース在籍中にプロ契約を結んだ神代慶人(くましろけいと)。道脇豊への期待も大きいが、ここではより結果を残してる彼を紹介したい。

熊本に生まれ小学生の頃からロアッソ熊本一筋のアタッカーで、今年3月に弱冠16歳でデビュー。同月にはJ2最年少得点記録を更新し、その後3試合連続の4ゴールという離れ業を演じた。

年代別の日本代表でも存在感を示しており、昨年9月に行われたU-17日本代表の国際ユースサッカーではU-16新潟選抜を相手にハットトリックと大暴れ。同年11月にはJFAプロジェクトの一環としてレアル・ソシエダへの短期留学も果たした。

ちなみに4得点のうち3得点がPKによるもの。この年齢でキッカーを任されること自体が驚きであり、それを決めるメンタリティも頼もしい。

後藤啓介

生年月日:2005年6月3日(19歳)
所属クラブ:アンデルレヒト(ベルギー)

伊藤洋輝を育てたことで一躍脚光を浴びるジュビロ磐田のユースだが、次に続くのはこの男になるだろう。

2022年に弱冠17歳でデビューした191cmの長身のFWは、翌年にはクラブのレジェンド・高原直泰の持つ記録を25年ぶりに更新するクラブ最年少での初ゴールを記録。今年1月には18歳の若さでベルギーの名門アンデルレヒトと契約を結んだ。

この半年間はセカンドチーム(2部)でプレーした。1歳年上の大器・熊田直紀(ヘンクB)が9試合1得点に終わった一方、後藤は2部リーグで14試合6ゴールといきなり結果を残し、パリ五輪へのサプライズ選出も期待された。

残念ながら選出はされなかったが、ロス五輪は間違いなく彼を中心に回っていくことになるだろう。心配なのはクラブが彼の出場を許可をするかどうかだけだ。