J2第17節ベガルタ仙台vsファジアーノ岡山戦が仙台ホームで26日に行われ、岡山が4-1で今季2回目の連勝を果たした。この日J1浦和レッズから育成型期限付き移籍中の岡山MF早川隼平が自身キャリア初となるリーグ戦弾となる同点ゴールを決めて大勝の口火を切った。

鮮やかなゴールを突き刺した。前半21分にMF岩渕弘人がサイドから相手選手を1枚はがして早川にパスを送ると、素早く左足を振り抜くミドルシュートで相手ゴール左隅を射抜いた。鮮烈のゴールに岡山サポーターは歓喜の声を響かせた。

同点弾を決めた背番号39は「まず本来であれば甲府戦、長崎戦で決められたと思いますけど、お待たせしました」とファンに向けてメッセージを送った。

昨季は浦和ユースながらクラブ史上最年少でA契約(J1クラブは公式戦450分以上)の条件を満たし、ルヴァン杯では8試合1得点と史上最年少となる17歳10カ月でニューヒーロー賞受賞を果たした。浦和が期待する若き天才アタッカーであるが、出場機会を積ませるため今月7日に育成型期限付き移籍で岡山に加入した。

その片鱗は入団すぐに見せ始めており、V・ファーレン長崎戦で途中出場し、ヴァンフォーレ甲府戦では先発出場と出場を重ねるごとに輝きが増し、この日リーグ戦初ゴールを決めた。

木山隆之監督は「あそこを決めきるクオリティーがある。それ以外にも何回かパス通せたら決定機というチャンスやカウンターもあった。そういうシーンを作り出せるし、きょうはそれを一つ決めた。彼の中でも長崎戦でシュートを外して点を取れなかったという思いもあった。まだ我々のチームに来て3試合目ですけど、そうやってクリアしていくことは、彼の元々持っているポテンシャルだと思います。どんどんそれを発揮して、もっといい選手になっていってほしいと思います」と優れた才能を絶賛。

これまで数多くの若手選手を育てた名伯楽は早川の活躍に目を丸くしていた。大きな期待を受ける早川も「甲府戦の交代した後に、監督と『これからどんどん(出場機会を)増やしていければいいね』という話をしました。期待に応えなきゃいけないと思っています」とやる気に満ちあふれていた。