トラブル続きの「FC淡路島」から「FC.AWJ」へ
FC.AWJは、かつて「7年でJリーグ昇格」「1年でも昇格を逃すシーズンがあれば即座に解散」というスローガンを掲げていた「FC淡路島」にルーツを持っているクラブだ。
兵庫県リーグと府県決勝を順調に勝ち上がり、関西サッカーリーグ2部も参戦初年度で2位に入って1部昇格に成功した。
しかしながら、その後クラブの経営陣が内部で対立したことにより、運営会社のFC淡路島が離脱。残ったチームは「FC.AWJ」と名前を変え、新たな体制の下で戦うことになった。
その際には選手の大量離脱、そしてホームページに書かれた謎めいた声明文などがサッカー界で大きな話題になり、メディアを騒がせる存在になってしまった。
そして離脱した「FC淡路島」勢は明石を本拠地としていた「FC EASY02明石」の経営に参加したものの、こちらも1年でプロジェクトが断念され、岡崎慎司が関わる一般社団法人Meisterにクラブが譲渡されている(現在のFC BASARA HYOGO)。
一方のFC.AWJはメディアであまり名前が出る機会が多くはないものの、「昇格を逃せば解散」というスローガンも撤回され、2023年に関西サッカーリーグ2部を制覇。今季1部へと復帰している。
また本拠地である淡路島でもポスターなどを見る機会が増加しており、年に1回行われる「トモツクフェスティバル」にも多くの地元ファンが集まる大きなイベントになっている。
いい意味で話題にならなくなったFC.AWJは、この2年間をどのように過ごしてきたのか。それを見届けてきた監督にお話を伺った。