「久保田和音にヘディングで点を取られるようでは勝てない」

試合後に行われた記者会見において、ラインメール青森を率いて3年目となる柴田峡監督は以下のように振り返った。

「レイラック滋賀さんはこの5試合で1勝2分2敗という成績の中、非常に苦しんでいるなという感想でした。試合前に滋賀の菊池監督とも少し話をして、 彼自身も非常に苦しそうでした。なんとかしなくてはいけないという気持ちがピッチからは伝わってきました。

我々も彼らの試合への入り方に関しては十分に注意しなくてはいけないという話をしましたし、滋賀は個人個人の攻撃のスペックが高い選手が多いので、受けてしまうとこのようになってしまうよと。

ロメロ・フランクはこういうプレーが得意だから、あのような形でファールしちゃダメだよと言っていました。しかし、そのようなファールからコーナーキックを取られて、 久保田和音にゴールを決められた。

レイラック滋賀FCの前線で体を張るプレーを見せたロメロ・フランク

その二人は僕が指導したことがある選手(※ロメロ・フランクは流通経済大学時代、久保田和音は松本山雅FC時代の教え子)なのでよく知っているんです。和音にヘディングで点を取られるようなら勝てない…という話もしていました。彼は今季同じようなヘディングでゴールを決めていました。そして見事にそのような展開になりました。

前節はうちがセットプレーで3点取っている。そして今日はセットプレーで2失点。我々はここまでセットプレーではおそらく1点しか獲られていないはずなんですが、今日は2失点しました。それは僕が監督になってから初めてのことです。

詰めの甘さが出ました。攻撃だけではなく、守備も含めてそれがあったと思います。そこで見事に滋賀に上回られたと感じる部分もありますが、その一方では『自分たちで自滅してしまったな』という部分も否めないとも思っています」

事前の準備において警戒していた部分でやられ、さらに得意としていたセットプレーでは170cmと決して大柄ではない久保田和音にヘディングでゴールを決められてしまう…という状況だったという。

ラインメール青森にとっては相手に上回られたという部分と、プラス自滅したというところが同居した内容になった…とのこと。