28日に行われたJ1第21節、川崎フロンターレはサンフレッチェ広島とホームで対戦し、1-1で引き分けた。

23分にマルシーニョのゴールで先制しながら、88分に満田誠が同点弾。川崎はここ3試合、いずれも先制しながら引き分けに終わっており、勝点をなかなか伸ばせずにいる。

ただ一時の不調を脱してきたことは間違いない。その中で、主力選手としての立ち位置を固めつつあるのがDF佐々木旭だ。

プロ3年目の24歳は主に左サイドバックとして守備はもちろんのこと、最終ラインでのビルドアップから一つ前のマルシーニョの攻守両面でのサポート、さらには相手エリア内に侵入しての仕事もこなしている。

現在の川崎はサイドで主導権を持てる選手が少なく、左右問わず幅を取って仕掛けられる佐々木は鬼木達監督にとって頼りになる選手に違いない。

「今すごくいいメンタリティでサッカーができていますし、メンタルがいい時は周りもよく見えるので、そこは継続してやっていきたいです。日々の練習からすごくいい状態でできているなって感じているので、まだ細かい失点に関わっちゃうところとかはありますけど、そういったところはこだわりながら、こういうプレーを続けていければいいのかなと思います」

チームとして結果を出せなかったことに悔やみつつ、個人としては良い状態でプレーができていると試合後に語った佐々木。流通経済大学時代の同級生、寮では同部屋でもあった満田誠との対戦も楽しんだようだ。

「楽しかったです。大学時代から紅白戦なんかではよくマッチアップしていたので、やっぱりすごくバチバチ来ますし、体を当てるところなんかはなんか懐かしいなと思いながらやっていましたね。(満田とのやり合いでイエローカードをもらったシーンは)審判からは見えないところで引っ張られていたり…そういうのはうまいですね。すごく楽しかったですし、今年(広島戦は)2引き分けなのでまた次やる機会があったらしっかり勝てるようにやっていきたいです」

試合後に満田と話した際には「お前のファウルだろ(笑)」と突っ込んだという。ただ本人曰く、主審から見えない角度でお互いに引っ張り合っており、流してほしかった場面だったようだ。

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勝つためにいま必要なことは何かと尋ねられると、「点を取ることも大事ですし、最後の15分の集中力というのも大事だと思います。なんか…まだまだ甘いのかなというふうに感じるので、そこはしっかり、全員で突き詰めてやっていきたいです」と、悔しい表情を浮かべながらも前を向いていた。

リーグ屈指のサイドバックに成長しつつある佐々木にも注目の川崎フロンターレ。次戦は7月6日(土)、3月の対戦では激しい打ち合いの末に4-5で敗れたジュビロ磐田とアウェイで対戦する。

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