専門性が高いフィジカルコーチに就任

――2002年から11年まで「フィジカルコーチ」という専門性の高い役職をされていました。体育大で専門的な分野を学んだ人が就くイメージがありますが、苦労はされましたか。

そうですね。でも僕はそれこそ体育大(順天堂大)出身で、学校で体育の先生になりたかった。(フィジカルコーチの分野は)自分の中でも非常に得意な分野です。アシスタントをやらせてもらった経験はすごく勉強になりましたね。

――フィジカルコーチは、選手のフィジカルをトレーナーと一緒に管理するイメージがあります。フィジカルコーチは、どういった職能が必要で、どういう形で選手を管理されていましたか。

トレーナーはどちらかというとケガの予防や、ケガしたあとの処置をやります。フィジカルコーチは、ケガした選手をそのピッチに戻すまで、ある程度の機能的な回復、機能的な制限がなくなってから、フィジカルコンディションの強化をさらにします。また(選手を)練習に戻すためのトレーニングをしていくことが主な仕事だと思います。

あとは日々のトレーニングの負荷をコントロールしながら、できるだけケガ人をなくす。多くの選手たちをいいコンディションに仕上げていくことが主な役割なんじゃないかなと思っています。