1月に仮ホームのモンジュイックで行なわれたビジャレアル戦で敗れたあと、今季限りでバルセロナを退任すると宣言したチャビ・エルナンデス監督。
しかしそれから3ヶ月が経った25日、ジョアン・ラポルタ会長らとともに出席した記者会見で退任宣言の撤回を発表した。
水曜日にチャビ・エルナンデス監督はスポーツディレクターのデコと会い、その後ラポルタ会長やラファ・ユステ副会長、そして会長の腹心アレハンドロ・エチェバリアらとともに日本食を食べながらの会談を行ったとのこと。
そこでクラブとしての続投要請が正式に行われ、それに対してチャビ・エルナンデス監督も快諾。最終的に2025年まで残った契約を全うする方針が決定された。
『Besoccer』によれば、チャビ・エルナンデス監督はこの決断について以下のように話したとのことだ。
「会長、理事会、選手からの絶対的な信頼を感じたので考えを変えた。このプロジェクトはまだ終わっていない。
私とスタッフ一同で大切なものを一緒に作り上げ、このプロジェクトを続けていく。その力があると感じているよ。
当時私が下した決断は、あのときは正しいものだった。なぜなら我々は変化を必要としていたからだ。クラブの利益のために退任を発表した。
ただ、状況は違うものになった。私はこのプロジェクトを作り上げ続けるに十分な強さを感じている。
我々は今季トロフィーを獲得するという目標は達成できなかったかもしれないが、来季に向けた希望がここにあり、大きなものを成し遂げる未来に近づいていると思う。
選手たちも私を信頼しているし、サポートを約束してくれた。そして私の考えを変えるように説得してくれた。ファンも励ましてくれて、考えを再評価するきっかけになった。みんなの愛に感謝したい」
なお、『RAC1』によればこのチャビ監督の留任によってクラブの取締役会には賛否両論が巻き起こったという。
『Sport』の報道によれば、バルセロナはチャビ監督が率いる来季に向けてフィジカルトレーナーと理学療法士を新たに加える予定であるとのこと。
まずはアントニオ・コンテ率いるチェルシーで働いたトレーナーのフリオ・トウス氏で、現任のイバン・トーレスとともにフィジカル面のパフォーマンス向上に務めるそう。
またスペイン代表チームで長く働いた理学療法士のラウル・マルティネスもクラブに加わる予定だそう。彼はカルレス・プジョルによって推薦され、怪我防止に役割を果たすとのことだ。