成長を促してくれる「選手と同じ目線でのアドバイス」
また、スペランツァ大阪のキャプテンを務めている深澤里沙選手も、大野忍監督の指導についてこう話していた。
――大野忍監督はどのような印象ですか?
ボールを失わないところとハードワークですね。サボらずにボール中心に動くことを日々考えてプレーしています。
去年からコーチとして来ていただいて、今年から監督という立場になりましたけど、すごく親身になって接してくれるんです。メンバーに入っても入らなくても。色んな方とコミュニケーションを取って、チームを良くするために動いてくれます。
大野さんがチームを盛り上げてくれているというのは間違いなく感じる部分ですね。監督という立場だからではなく、選手と同じ目線でアドバイスをしてくれるんです。自分も選手として『もっと成長できる』と思わされます。具体的にどんな言葉があったかというのは思いつかないですけどね。
すごい方なんですけど、そのようなところを全然出さないので(笑)。
――WEリーグの創設、国外移籍の増加、そして海外の女子サッカーの盛り上がりと大きな変化がありましたね。なでしこリーグの選手として感じるものはありますか?
昔と比べれば、女子サッカーの人気は高まっていると思います。それはもちろん大野さんの頃のワールドカップ優勝があって、今に繋げてくれた。
自分たちはとにかく女子サッカーの選手が目標にしてくれるようなプレーをしていきたいですし、そのために日々努力していきたいです。
――ありがとうございました!
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WEリーグが創設されたことによって日本女子サッカーのトップディヴィジョンではなくなったものの、以前よりも若手選手やベテランプレーヤーが活躍する場が増加しているなでしこリーグ。全国各地のチームが優勝を目指してしのぎを削っている。
世界的に発展を続けている女子サッカー。それを下支えするのは裾野の広さであり、なでしこリーグの役割は大きい。世界を知る大野忍監督がどのようなサッカーを繰り広げるのか、今後も注目を集めそうだ。