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DP跡地、住吉町15番街区とともに2019年に絞り込まれた候補地の1つ。前2つが県有地だったのに対し、こちらは民有地で本港区エリアからは北へ700mほど、JR鹿児島駅にほど近い場所だ。

しかし2023年1月、土地を所有するいわさきコーポレーションが市に整備候補地からの取り下げを申し立てて除外されることとなった。

同社の岩崎芳太郎社長は「本港区エリアの利活用に係る委員会」に鹿児島商工会議所の会頭の立場で出席しており、その活動が利益誘導ではないかとの風評があるための判断だったという。

本港区エリア 北埠頭

2023年6月、DP跡地と住吉町15番街区での整備断念を表明した鹿児島市が、新たに候補地として挙げたのが同じ本港区エリアにある北埠頭。DP跡地同様、桜島を正面に望む一等地にありながら当初予定していたような“賑わい・憩いの場”としての利活用が進まないまま、2023年に開港30周年を迎えていた。

しかしながら北埠頭は港湾施設として重要な役割を担っており、物流との住み分けや交通渋滞など課題が頻出。港湾関係者にとっては降ってわいたスタジアム構想で調整不足が否めず、港湾計画の見直しも必要となるため検討を進めていくうえで様々な困難が伴うことは当初より明らかだった。

結局、下鶴市長は今年2月、地権者である鹿児島県の塩田康一知事との面会を経て北埠頭での整備断念を表明。8ヵ月で議論は振り出しに戻り、現状新たな候補地として具体的な名前は挙がっていない。

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このなかで、スタジアム整備の関連事業費に関して「候補地の目途が立ってから執行すべき」と付帯決議したことが産業観光企業委員会から報告された。(KYT鹿児島読売テレビ)

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