伊東純也と中村敬斗が所属しているフランス・リーグアンのスタッド・ランス。クラブを指揮している監督は、プロ選手の経験がない31歳のイングランド人青年ウィル・スティールである。

昨季オスカル・ガルシア前監督の解任によって急遽アシスタントから昇格すると、長い間無敗でシーズンを戦い続け、チームを上位に引き上げた。

その手腕によって12月にはイングランド2部のサンダーランドから引き抜きのオファーがあったと公にされており、ウィル・スティール監督も「興味はあった」と認めている。

『GFFN』によれば、リーグ・アンのドキュメンタリーフィルムでウィル・スティール監督は以下のように話していたとのこと。

「タッチラインの外から見せるエネルギーは、常にピッチの中にも影響を与えるものだ。

私はまだ31歳だ。経験が不足している監督だ。すべてを知っているわけではないし、直接関与することができないからといって、自ら遠慮するような余裕などありはしない。自分は、積極的で強度の高いチームをピッチで見たいんだ。

監督がコントロールできるものには限界がある。それを理解するまでには時間がかかったよ。

こう考えれば物事は楽になったよ。悲惨なトレーニングセッションがあっても、次の日には4-1で勝つこともある。絶好調で勝つこともあれば、その次の試合ではボコボコに負けたりもするんだと。

結局は、監督が物事の多くをコントロールすることなんかできないんだ。フィールドに出ている11人の男が、試合を決めるのさ」

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経験不足ですべてを知っているわけではないと認めるスティール氏。しかしながら、その中で経験してきた戦いで学んだことは多いようだ。

ピッチの外からエネルギーを見せること、そして監督がコントロールできることは少ないと割り切ること、そして良いことと悪いことは交互に訪れること。それを考慮に入れ、自分ができる範囲のものに集中しているようだ。

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