見木友哉

所属クラブ:東京ヴェルディ

選出理由:「J2屈指の実力者が満を持してJ1を戦う」

実に16年ぶりとなるJ1の舞台を戦う東京ヴェルディに、テクニシャンが加わった。新加入ながら背番号10を託された見木友哉だ。

昨季はジェフユナイテッド千葉の10番として、小林慶行監督の攻撃的スタイルに不可欠な存在として活躍。不動の司令塔・田口泰士とダブルボランチを形成し、守備時は<4-2-3-1>、攻撃時は<4-3-3>へ変化する可変システムを左ボランチ/左インサイドハーフの位置で支えた。

5シーズンを過ごした千葉では、J2通算165試合出場・30得点を記録するなど、J2屈指の実力者としてキャリアを築いてきた。J1クラブへのステップアップの機運が高まった中、見木が新天地に選んだのは、昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝で激闘を繰り広げた東京Vだ。

喜怒哀楽にあふれた熱血漢・城福浩監督のもと、攻守にアグレッシブなスタイルでJ1昇格をつかんだ東京Vは、パスやドリブル、シュートなど攻撃性能全般に優れる万能型アタッカーの見木にとって、理想郷となり得る。

現チームには、惚れ惚れするボールさばきでリズムをつくる司令塔の森田晃樹を筆頭に、綱島悠斗や深澤大輝、平智広、谷口栄斗らテクニックに定評があるアカデミーの出身者が多い。最終ラインから丁寧にパスをつなぐ城福監督の基本コンセプトも追い風で、千葉時代と同等またはそれ以上の活躍が見込めるはずだ。

指揮官が昨季と同じく<4-4-2>または<4-2-3-1>を採用する場合、マルチロールの見木は中盤の全ポジションでプレー可能である。ただ、持っている能力を最大限引き出すことを考えれば、左サイドハーフまたはトップ下に配するのがベストだろう。

城福監督がどのような起用法で背番号10を輝かせるのか、要注目だ。