FUJIFILM SUPER CUPでヴィッセル神戸に1-0の勝利を収め、3年ぶり3度目の優勝を飾った川崎フロンターレ。

この試合でデビューを飾った新戦力の一人が、ヴァンフォーレ甲府から移籍してきたDF三浦颯太だ。

23歳の左サイドバックは後半頭から田邉秀斗に代わって出場。J1王者相手に堂々としたプレーを見せ、自身プロ初タイトルを獲得している。

三浦と言えば、1月1日のタイ戦で日本代表デビューを果たした期待の新星でもある。

メンバーから外れたアジアカップについて話が及ぶと、こんなふうに語っていた。

「試合を見ていて素直にここ(日本代表)でサッカーをしたいなと思いました。でも、そこのレベルに自分はいないというのもしっかり受け止めて、今できることにしっかり取り組んでいきたいです。

右サイドですけど、マイクくん(毎熊晟矢)とかが中へ入ったり外へ出たり、上下動も欠かさなくて。見ていて面白かったですし、(自分も)もっとこうしたいなという良いイメージを持てて、すごく勉強になりました」

今回のアジアカップでブレイクしたセレッソ大阪の毎熊。そのプレーは、タイ戦に向けた日本代表で時間をともにした三浦にとっても強く印象に残るものだった。

「(プレーが)すごく整理されていて、前の選手が変わってもいい感じでしたし…」と話した三浦は、自らの立ち位置を踏まえてこう続けた。「プラスアルファで、もっと攻撃で強度というか、自分だったらこうしたいというのをしっかり持ちながら取り込んでいきたいと思います」

毎熊のプレーに引き付けられながらも「自分だったら」という視点を常に持ち続けていたようだ。

縦への推進力を武器とする三浦は、今の日本代表の左サイドバックにはあまりいないタイプの選手。その特長を考慮してか、川崎の鬼木達監督からも内側に入りすぎないように言われているという。

キャンプからマルシーニョと組み、連携も取れてきていると語った三浦。「左で勢いをつけて、スピードをお互いに殺さずにということを練習から心がけてやっています」という左サイドの新たな関係性は、新生川崎の名物となりそうだ。

腰を痛めて13日のACLアウェイ山東泰山戦を回避した三浦だが、順調に回復している様子。

「次のACL(※20日のホーム山東泰山戦)を目標に調整していて、今日も本当はもう少し短い時間の予定だったんですけど、45分しっかりプレーできて、ポジティブな材料になりました。あと3日、ACLに向けてしっかり調整したいです」

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伊藤洋輝や中山雄太とは違ったタイプのサイドバックである三浦の成長は、日本代表にとってもプラスにつながる。

20日のACL、そして23日に開幕する明治安田Jリーグでも、若き左サイドバックから目が離せない。

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