「ここが一番の幸せ」と思われるクラブに
――今回のような形でのイベントでファン・サポーターの方との触れ合いはいかがでしたか?
すごく良い取り組みというか、皆さんとても喜んでいたのでそれが答えだと思います。
――では最後に、クラブとしてどういう未来を東京の街と共に描いていきたいか。羽生さんの中にあるイメージを教えてください。
あくまで僕の中のイメージですが、やっぱり首都にあるクラブは一番大きいというか、一番リードをしていかなくてはいけない存在ですし、そういうクラブであって欲しいと思います。そして実際にそうなった時、僕も含めたビジネススタッフや選手は、クラブの一員としての誇りをより持てるようになる―。
「首都のFC東京だ」となった時に、全員が本当の意味で誇りを持っている集団でありたいと思いますし、選手も「FC東京でプレーすることが一番の幸せだ」くらいの輝きというか、眩しいチームでありたい、というのがざっくりとですがありますかね。
スカウトの時も、「うちのクラブに入りませんか?お願いします」というのは立場上そういう感覚もあるんですけど、僕たちが声をかけたら「本当に嬉しいです。すぐ行きます!」と言われるくらいクラブの価値を高めるって何なんだろうとも思ったんです。スカウトをやめた時にビジネスサイドを見たいと言った根本はそこでした。
低姿勢でお願いすることが必要な時もあるというのはもちろん分かっていますけど、僕がジェフから例えばステップアップして、FC東京へ来たとか。ヴァンフォーレ甲府へ1年レンタルで行って、その時にアウェイ戦で見た味スタって、めちゃくちゃ眩しかったんですよね。
だからこそ、極端に言うとお願いしない状況の中で、選手も「ここでやりたい」と言ってくれる、「ここが一番の幸せだ」と思われるクラブになったらすごいなと。そこを目指せたらいいなと、僕の立場ではそういうふうに思っています。
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筑波大学時代やジェフユナイテッド市原(当時)でのイヴィチャ・オシム氏との出会い、「嬉しいという感覚はなかった」という日本代表でのプレーなどについて聞いたインタビュー後編は9日(金)配信予定。お楽しみに!
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