伊藤洋輝

伊藤洋輝は2023年に評価を上げた選手の一人。好調なシュトゥットガルトで左サイドバックのレギュラーとしてプレーし、その経験を日本代表の活動にもつなげていた。ところが、アジアカップではワールドカップと同様ブレーキとなってしまった。

今の日本代表は各選手が自ら選択肢を持てるかどうかがカギになるが、伊藤は判断を求められるシチュエーションがあまり得意ではない。イラン戦で一発狙いの裏へのパスを連発したことはその表れだ。

また、酒井宏樹がいなくなった現在のチームは左サイドバックで「高さの担保」を行う形となっている。ただ、伊藤は身長こそ188cmだが、DFとして相手に一番やられたくないポイントを見極める力がまだまだ不足している。

結果、イラク戦でフセインをフリーにして決勝点を許し、イラン戦でも後半クロスに競り負けてあわやの場面を作られた。攻守ともに苦手なプレーを強いられた時の改善点は少なくない。