板倉滉

左足首の“ネズミ”を除去する手術を行ったため、ほぼぶっつけ本番でアジアカップに臨んだ板倉滉。最初に敗れたイラク戦では先制点の場面から一つ一つの予測と判断が甘く、試合勘の不足をうかがわせた。

この試合、ハーフタイムに谷口彰悟が冨安健洋と交代。相手FWのアイメン・フセインも負傷したため板倉のプレーにそこまで注目は集まらなかったが、すでに不安の欠片がピッチ上に表れていた。

彼が欧州でプレーしてきたオランダやドイツでは、ロングボールを主体としたチームは現在皆無に等しい。センターバックとしての対応力が足りない面もあっただろう。

イラン戦で2失点に絡んだことにより、批判の渦中にいる板倉。ただ、今の日本代表のサッカーへの適応性を考えればリベンジの機会は十分残されている。ステップアップを含め今後に期待したい。