毎週木曜に『DAZN』で配信されている「内田篤人のFOOTBALL TIME」。

今回はAFCアジアカップ2023の取材を行うために会場のカタールから内田篤人が出演し、同じく現地でレポートしている佐藤寿人とともに日本代表の試合を振り返っていた。

その中で、スタンドで観戦していた内田篤人が気づいた「ベトナムが日本代表のサイドを攻略した戦術」について話していた。

内田「試合でどんな動き方になったのか説明しますね。日本はかなり前から行く場面があったんですけど、サイドを中心としてかわされる場面があったので。

ベトナムは後ろの3枚のディフェンダーでボールを回して、ウイングバックはかなり高めの位置をとっていました。そして攻撃的MFの選手が比較的自由にポジションをとる。

で、ボールが右から左にサイドチェンジされてきました。日本は4-4-2のような形で守っていて、右のウイングの伊東純也選手が早めに前へプレッシャーに行きます。

となると、菅原由勢選手は相手のウイングバックが高い位置に来ていてピン止めされている。さらに、攻撃的MFがサイドへ下がってきたとなると…そこを誰が見るのか。

もし菅原由勢選手が前に出てマークしたら、相手のウイングバックをどうするのか。ディフェンスラインがスライドするにしても、距離が長かったら難しい。

だから、ベトナムのウイングバックが高い位置で菅原由勢選手を引っ張っておけば、伊東純也選手と菅原由勢選手の間のスペースが使える。

じゃあ遠藤選手が行けばいいのか?となると、中盤には対面する相手選手がいる。中にいれば外が空いてしまうし、外に出れば中を使われてしまう…。

誰かをピン止めすることで生まれるスペースを他の選手が使う。ベトナムはそれがとても上手だったなと」

日本代表、アジアカップ初戦で評価を下げてしまった4名の選手

また、それを個人的な能力でカバーしようとしても「ベトナムの選手が思った以上に上手く、遠藤選手ですらも簡単にプレスをかけたら奪えずに抜かれてしまう」という状況もあったという。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名