V・ファーレン長崎は5日、「ファビオ・カリーレ監督との契約の現状について」という声明を発表した。

昨年からチームを率いていたブラジル人監督ファビオ・カリーレ氏は、昨年末にV・ファーレン長崎との契約延長に合意したという。

ところが12月20日にファビオ・カリーレ監督からブラジル2部のサントスへと移籍する意向が示され、その後サントス側の記者会見も行われている。

ただV・ファーレン長崎側はファビオ・カリーレ氏との契約を結んでいると主張しており、一方で経営状況が良くないサントス側も違約金を支払う姿勢を示していない。

「カリーレ監督との契約の件につきましてご心配をお掛けして申し訳ありません。すでにご報告の通り、昨年12月20日にカリーレ監督からサントスFCと契約したい意向を受け取りました。

その後、現地での記者会見も行われていますが、1月5日現在まで契約に関する正式な手続きを再三求めているものの、未だにオファーレターも届いていない状況です。

我々としては、今後の日本サッカー界のためにも一方的に契約を破棄したことによる違約金に関しては支払いを求めるべきだと考えております。

一方、年が明け今シーズンに向けて選手・スタッフが迷いなく今季に向けて動き出さないといけない中で、この曖昧な状況を解消すべきだと考えており、下平隆宏ヘッドコーチとの契約を締結しました。カリーレ監督の去就がはっきりするまでは暫定で指揮を執っていただくことになります」

V・ファーレン長崎は現在もファビオ・カリーレ氏に関するオファーは届いていないと発表しているが、すでにサントスでは新体制の下で練習がスタートしている状況だ。

もし長崎側がこれをFIFAやスポーツ仲裁裁判所に訴えた場合はファビオ・カリーレ氏がいわゆる「二重契約」となり、罰則の対象になるはずであるが…。果たしてどのような結末を迎えるだろうか。

【厳選Qoly】東南アジア最強を決める三菱電機カップで日本出身選手が躍動!活躍する日本出身の5選手を紹介