今季J2で7位に終わったV・ファーレン長崎。

J1昇格は逃したものの手応えを掴み、新スタジアムがオープンする2024シーズンに向け、ファビオ・カリーレ監督との契約を早々に更新した。

そのままオフシーズンに入り、本来であれば補強などの話題で盛り上がる時期だが、クラブに激震が走っている。

ブラジルの名門サントスがカリーレ監督との契約を電撃的に発表したのだ。

長崎は20日、「ファビオ カリーレ監督及びスタッフとの契約の現状について」というリリースを発表。ここまでの経緯について明らかにした。

11月下旬
ファビオ カリーレ監督、レアンドロヘッドコーチ、デニスコーチ、セザールフィジカルコーチと来シーズンの契約を締結。

12月上旬
ブラジル現地でのサントスFCとの契約交渉についての報道を受け、強化部より事実確認を行い、来季も長崎で指揮を執る意向を再度確認。

12月19日(火)
午前中にサントスFCと契約したいという意志を初めて確認。
急遽、監督と電話会議を行い、翌日の最終回答を待つこととなった。

12月20日(水)
早朝にサントスFC公式SNSで監督との契約合意の投稿を確認。
午前中に監督の代理人からサントスFCに行きたいとの最終の意思表明があった。
※なお、現時点でサントスFCからは契約手続きに関する正式なオファーは届いておりません

カリーレ監督は2021年から2022年にかけてサントスを指揮。サントスが先日、史上初の2部降格を喫したことで白羽の矢が立てられ、現地19日に1年契約で合意したことが発表された。

ただし、すでに来季の契約を結んでいた長崎に対し、サントスからはいまだ正式なオファー等は届いていない模様。当然違約金が発生するはずだが…。

サントスはカリーレ氏がクラブハウスを訪問する様子を伝えている。契約合意が誤りという可能性はなさそうだ。

こうした現状を受け、長崎の代表取締役会長兼社長を務める髙田旭人氏はリリースの中で以下のように語っている。

「今シーズンの悔しさをバネに来季こそはJ1昇格、という想いを共にしていただいているファン・サポーター、パートナー企業の皆様、クラブに関わる全ての方々に一連の報道で不安を仰ぐような事態となっており心よりお詫び申し上げます。
クラブとしても、急な状況に困惑しておりますが、事実確認と状況の整理、また、来季にむけて契約更改が進んでいる選手・スタッフの不安を一刻も早く解消できるように全力で努めていきます。
チームの方針は今後も変わることはなく、目指すべき目標達成に向かって、環境・体制づくりを全力で取り組んでいきます。
今後の状況につきましては、進展があり次第随時お知らせしてまいります」

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監督が決まらない状況では来季に向けた準備を進めることも難しい。世界的なクラブであるサントスには誠意ある対応が求められる。

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