1月3日にNHKで放送された「森保一×池田太 日本代表監督に聞く」。
元日本代表DFの槙野智章をホストに、男子日本代表監督の森保一氏、そして女子日本代表監督の池田太氏を迎えての対談が行われた。
その中で、日本代表チームが目標を「ワールドカップベスト8」から「ワールドカップ優勝」に変えたことが話題に。それについて森保一監督は以下のように話していた。
森保「実際、まだワールドカップではベスト16の壁をやぶってベスト8以上には行けていません。しかし、そこを目標にして頭打ちになるよりも、世界一という目標を掲げて、これまで超えられてないところを超えていければなと。
選手にそれを話す前に、私自身はメディア上で『ワールドカップで優勝する、世界一になる』という目標を言っていたんです。
カタールのワールドカップが終わって、選手にベスト8という目標設定の話をしたところ…ミーティングの後、遠藤航が『目標はベスト8じゃなくて優勝にしませんか?世界一にしませんか?』と。選手たちの意見をまとめて、それを提案してくれたんです。選手と一緒の目標を持って戦っていけるなと思いましたね。
やるからには優勝を目指していく。ただの夢物語ではなく。カタールではベスト16でクロアチアにPK戦で負けましたけど、選手たちが『ここで終わってしまうのか』と…精一杯やったけど届かなかったのではなく、『まだやれるのに負けてしまった』という思いを持ってくれているというのが嬉しいですし、今後勇気を持ってチャレンジしていくということを言葉にしてくれている。
本当にありがたいなと思います。目標を口にするのって勇気がいることですし、それをやってやろうという意気込みが頼もしいですね」
槙野が「選手から提案されたときはどんな感覚でしたか?」と聞くと、森保一監督は「嬉しかったですね」と答えていた。
そして、その提案をした遠藤航は目標設定について以下のように話していた。
遠藤「僕もワールドカップが終わってから、また日本代表がこの大会を戦うにあたってどんな目標設定をしたらいいのかずっと考えていて。
日本は『ベスト8の壁』みたいなものと意識しすぎちゃってる。周りの選手もあの悔しさを受けて『やるなら優勝したいよね』という話を結構していて。キャプテンとして、優勝するということを言うべきだと思った。
監督とも事前に話はしていました。監督も多分目標設定をどこに置くべきかというのを悩んでいたところはあったと思う。僕がそれを言ったことによって監督も『じゃあ優勝と言おう』とお互いの意見が一致したという感じですね」
これまで超えられていないベスト8ではなく、もっと上を目指すことによってさらなるレベルアップとチャレンジを求める…ということで、優勝に目標を設定したようだ。