2023年も残すところわずかとなった。『Liverpool Echo』は、コラムニストたちがリヴァプールの2023年MVP選手を選出している。
コラムニストのひとりは、2023年夏に加入した遠藤航を「リヴァプールの年間最優秀選手」に選んでいた。
「多くのファンにとっては当然の選択ではないかもしれないが、聞いてほしい。
土壇場で獲得した遠藤は、夏の移籍市場の補強選手リスト6名のなかでせいぜい3番目だった。チーム唯一の守備的MFながら、遠藤は自分が2~3番手になることを承知のうえで加入。
この日本代表キャプテンはプレーに対する辛辣な批判に耐えた。あまりに遅く、あまりに不自然で、あまりに説得力がない…サポーターたちは彼が先発すると愚痴った。私もそのうちのひとりで、激しいスピードで知られるこのリーグで起こるかもしれない最悪の事態を恐れていた。だが、彼はプレーし続けた。
2023年も終わりに近づき、前半戦はあっという前に終了。遠藤のパフォーマンスは首位に立つリヴァプールにおいて不可欠なものになっている。最近は13日間で5試合に先発。元シュトゥットガルトMFは気合いが入っており、ボールを奪い、攻撃を阻止し、キーパスを供給している。彼は私の年間最優秀選手だ」
遠藤はリヴァプール加入後23試合に出場。当初は適応に苦しんだが、徐々にチームにフィットしてきた。
同紙は、「相手のプレーを阻止し、ボールを奪い返す能力で印象的なプレーを見せる遠藤。クロップのチームでこのようにして注目を集めた選手はほとんどいなかった。アジアカップに日本代表として出場するためにチームを離脱するのは、関係者にとって痛恨の極みである」とも伝えている。