――初めて社会人リーグのはやぶさイレブンでプレーされましたが、Jリーグとの違いは?
まずは環境ですかね。入った当初は夜間の練習でフットサル場でしかプレーできませんでしたし、日中の練習になったとしても人工芝がメインでした。
もちろん練習後にシャワーを浴びる場所もありません。でも他の選手は仕事してからサッカーに来ているので、そういう環境はしょうがないと思っていました。
自分(水野)のJリーグでの経験に興味があって話を聞いてくる選手もいました。
ただ彼らはプロではなくアマチュアなので強く言えない部分もありました。練習に遅れてくる選手も普通にいますし、「仕事で休みます」という選手もいる。
難しい環境でしたが、それでもサッカーを楽しみにしている仲間たちがいましたし個人的にはすごく楽しかったです。
なおかつ一応クラブもJリーグ入りを目指してやっていたので、みんなと勝利を分かち合えた時間というのは自分にとってかけがえのない時間でした。
毎年昇格できたので、素晴らしい結果を残せたのかと思いますね。
――地域リーグでの2年を経て、プロ20年目の今年再びJリーグに戻ってきました。いわてグルージャ盛岡からオファーが来た時の率直な気持ちは?
嬉しい気持ちが一番ですね。
J2から降格が決まった翌年っていうのはすごく大事な時期なんで。そういう大事な時期にチームに携われることはすごく喜ばしいことだと思いました。
――はやぶさイレブンの退団をSNSに報告したのが1月11日。その10日後の21日に盛岡への加入が発表されました。その間にどんなことが起きたんですか?
本当に急に決まって。退団した時点ではまだ先のことは何も決まってなくて。そこからいろんな繋がりからお話をして、入団っていうとこに決まったんで。
自分自身も2年間の社会人のキャリアっていうところを含めて、お話をいただけたっていうのはすごい驚きでもあります。
――投稿には「ラストチャレンジ」と書かれていましたがそこに込められた想いは?
正直社会人に行った時点で「もう一度プロで」っていうのは、目指してはいたんですけどなかなか難しいというのは自分の中でもすごい思ってました。
ただサッカーを続けてるっていう意味で、やっぱりどこか目標設定しなければやりがいは感じられないと思ったので「もう一度Jリーグでプレーしたい」っていうのは思ってましたけど。
でもまさかっていう…自分でもそういう気持ちが強かったです。