いままでの経過は無駄ではなかった

巨額投資、路線変更とこれまで後ろ指を指されることも多かった神戸だが、先人の試行錯誤がレガシーという形で根付いたから本物(リーグタイトル)の星を勝ち取れたと筆者は推察している。つまり後ろ指を指されていた巨額投資も、失敗と蔑まれた「バルサ化」も、この星を勝ち取る上で必要な経過だった。

今年2月に松本山雅とのプレシーズンマッチで朧気(おぼろげ)ながらも前述したレガシーの概観は見て取ることができたため、今季は上位進出と予想した。

ただ筆者の目も節穴だったと証明された。上位進出どころか、リーグタイトル獲得まで見通せなかったからだ。各有識者や記者がシーズン前の予想を見ても神戸の優勝を予想する人間は殆どいなかった(あくまで筆者調べ)。

誰も予想できない快挙を成し遂げた神戸は、圧倒的な強さを見せて本物の星をつかみ取ることができた。これが新しい時代の幕開けになるかは分からないが、それでもJリーグの歴史に新たな1ページを書き足した。

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来季はAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)も控えている新リーグ王者は、再び誰も予想できないサクセスストーリを描くことができるのかに注目していきたい。

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