課題と収穫
今大会のU-22日本代表は大学生が10人(佐藤はブレーメンU-23所属だが、7月までは明治大)とプロの舞台で経験を積んでいない選手が多かった。そのため、欧州でプレーするパリ世代の主力組と、ワールドカップも経験したペクなどオーバーエイジ選手を3人加えた韓国との実力差は明白だった。
それでも今大会最強と評価される韓国相手に先制点を奪って、一時日本優勢という形を作れたことは大きな収穫となった。チームの底上げという意味でも意義はあったと思える。
Jリーグではなかなか経験ができないパウサなどの個人戦術を今大会で経験できたことは大きかった。パリ五輪まで1年切っているため、ここまで完成度の高いチームと対戦できる機会はそうないため、参加した選手たちにとって大きな糧となっただろう。
そしてパウサなどの個人戦術を多用するスペインやポルトガルなどのラテン系国家と対戦する可能性がある五輪を前に、真剣勝負で経験できたことは大きな財産となる。プレッシャーをかけるサッカーを続けるのであれば、克服しなければならない課題を見つけられた点は大きい。
今後パリ世代の主力組が合流するため、準備は最終段階に入る。今大会で収穫と課題を見つけてチーム力を底上げし、メダル獲得につなげたい。