かつて「NEXTモハメド・サラー」とも評価されたエジプト代表MFアムル・ワルダが、1ヶ月で4つのクラブと契約していたことがわかったという。

アムル・ワルダは1993年生まれの30歳。2017年のアフリカネーションズカップで大活躍を見せたウインガーで、モサモサのヘアスタイルもあってモハメド・サラーと比較された。

元々はアル・アハリの出身であるが、キャリアの大半をギリシャとキプロスのリーグで過ごしてきたという経歴を持っている。PAOK時代には香川真司とともにプレーし、カップ戦優勝を経験している。

彼は今夏アポロン・リマソールとの契約が満了になったため、8月12日にモロッコ1部の名門ラジャ・カサブランカへと移籍した。

ところがそれから12日後、なんと彼は突如ラジャ・カサブランカを退団。「精神的及び個人的な理由」により、アムル・ワルダ自身が契約解除料を支払ったという。

そして同じ日にはなんとドクサ・カトコピアスというキプロスのクラブに加入。しかしながら、その直後にその契約は破棄された。理由は入国が拒否されたためだとか、パニック発作を起こしたからだとされたが…。

さらに彼はその4日後にイランリーグの強豪エステグラルに加入したものの、なんとこれもすぐに契約解除となる。報道によれば、エステグラルのアリ・ハーティル会長は「彼と代理人に騙された」と明かしたという。

アリ・ハーティル氏

「ドクサのオーナーにはアムル・ワルダの代理人がいる。彼らは選手に14万ユーロ(およそ2200万円)を支払い、そして我々に25万ユーロ(およそ3900万円)で売ろうとした。11万ユーロの利益を即座に得ようとしていた」

つまり、ドクサのオーナーでもある代理人は、ワルダに資金を提供してラジャ・カサブランカと契約解除し、自身のクラブに所属させた上、より高値でエステグラルに売ろうとした…ということだそう。

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なお、アムル・ワルダは9月9日にエジプトリーグのファルコFCへ加入することが決まっているが、彼が実際にそこでプレーできるかどうかはわからないという。

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