この夏にリオネル・メッシやネイマールなど10人以上の選手が退団したPSG。

そのなかで、マルコ・ヴェッラッティ、アブドゥ・ディアロ、ユリアン・ドラクスラーはカタールのクラブへ移籍した。

ヴェッラッティは4500万ユーロ(71億円)でアル・アラビ、ディアロも1500万ユーロ(23億円)で同じアル・アラビへ、そして、ドラクスラーは2000万ユーロ(31億円)でアル・アハリ・ドーハに移籍した。

『L'Équipe』によれば、UEFAはこの移籍がファイナンシャル・フェアプレー・ルールを遵守したものかを調査するという。

PSGの取引を疑問視してきたラ・リーガのハビエル・テバス会長が「我々をバカにしているのか」とこの件にも噛みついだばかり。

PSGを保有するのは、カタールの政府系投資ファンドであるQSI。そのため、買い手(カタールのクラブ)と売り手(PSGとQSI)が関連当事者かどうかが判断されることになる。

UEFAの規則は、(関係が近い)関連当事者間での取引は適正価値で行われるとは限らないと指摘。UEFAが関連当事者間の取引だと見なした場合、クラブが提出する財務書類においてその取引額がカウントされない可能性がある。また、FFP違反だった場合には懲戒処分を科されうる。

クラブの関係者は選手の移籍は市場価値で取り引きされたとしているが、ヴェッラッティには他クラブがカタールをはるかに上回る条件を提示していたとも。ただ、QSIはカタールリーグのクラブを実際に保有しているわけではない。

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また、実質的にサウジアラビアの政府系ファンド(PIF)が保有するニューカッスルにも同じような問題がある。この夏、ニューカッスルはアラン・サン=マクシマンを2720万ユーロ(43億円)でアル・アハリに売却したが、両クラブは実質的にPIFが保有している。

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