日本サッカー協会(JFA)は31日、今月2日に開催された天皇杯ラウンド16浦和レッズ対名古屋グランパス戦試合終了後における一部の浦和サポーターが起こした違反行為の処分を発表した。

JFAは断じて許されぬ危険行為と違反行為を糾弾し、問題を起こした浦和サポーター17人を無期限入場禁止(JFA主催試合に加え、Jリーグや各連盟などが主催する試合を含む)、サポーター1人を5試合の入場禁止とする処分を決定した。

この事案は今月2日に名古屋が浦和に3-0で勝利した試合後、両サポータ間で何らかのトラブルが発生。浦和サポーターがピッチレベルに降りるなどして、サポーターが名古屋側に流れ込んだ。会場は緩衝地帯を設けていたが、浦和サポーターの侵入を阻むことはできなかった。

この決定を受けて田嶋幸三JFA会長がステイトメント(声明)を発表。以下全文。

日本サッカー協会(JFA)は本日(8月31日)、臨時理事会を開催し、8月2日に天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会のラウンド16(4回戦)の名古屋グランパス対浦和レッズ戦(CSアセット港サッカー場)の後に発生した浦和の一部サポーターによる違反行為について審議し、17人を無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止とする決定を下しました。
17人に対する無期限の入場禁止は、浦和の試合だけでなく日本国内で行われる全ての試合(JFA主催試合に加え、Jリーグや各連盟などが主催する試合を含む)を対象としたもので、極めて厳しい決定です。

レッズサポーターは日本一の規模を誇り、その応援で素晴らしい非日常空間をつくることができる、世界に誇るサポーターです。今年はJリーグが開幕して30年ですが、当時からJクラブのファン・サポーターをリードしてきました。熱狂的な応援でチームを鼓舞し、サッカーの興奮や感動を最大限に引き出してくれる集団です。今年12月に開催されるFIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023に、浦和はアジア王者として、日本を代表するクラブとして出場します。レッズサポーターも応援に行くでしょう。各国クラブチームのサポーターと共に大会を盛り上げてくれるはずです。

そういう素晴らしい存在であるにもかかわらず、一部の心ないサポーターによって、楽しく、ワクワクするはずの観戦環境が、暴力や威嚇、破壊行為で侵されたことは極めて残念なことです。今回の違反行為は、安全で安心してサッカーを楽しめる環境を広げていこうというサッカー界全体の取り組みを著しく阻害するものです。

私もその時の状況を映像で確認しましたが、明らかに危険行為であり、決して看過できるものではありません。しかも、夏休みということもあって多くの子どもたちが来場している中で彼らに恐怖感や不安を与えてしまったことや、日本は女性や子ども、高齢者も安全に快適にサッカー観戦ができると世界的にも評価されているにもかかわらずこのような事案が発生したことは、痛恨の極みであり、日本サッカー界として忸怩たる思いを抱いています。