現在J1で6位と上位争いを繰り広げるセレッソ大阪で、存在感を見せている選手がいる。
チーム状況に応じて右サイドバック、右ウィングをプレーするDF毎熊晟矢は攻守に存在感を見せて、右サイドで違いを作り出している。
一部報道では来月の欧州遠征に臨む日本代表のメンバー入りの可能性が報じられるほど、注目を集めている。(31日に日本代表選出)
いまJリーグで複数ポジションを高いクオリティでこなす毎熊に焦点を当てる。
高校、大学時代はプロ注目のストライカー
福岡の名門である東福岡高時代の毎熊は、背番号7を背負って主にセンターフォワードとしてプレーしていた。当時はオフザボールの動きとフリーランに優れ、相手が嫌な位置に顔を出しては、相手のマークを引き付けてスペースにパスを出すなどクレバーなプレーが持ち味だった。
守備でも前線から積極的にチェイスして相手のビルドアップを乱し、攻守が切り替わればショートカウンターの起点になるなど、相手からすれば捕まえずらい選手だった。
そのスタイルは桃山学院大進学後に前述したプレーが洗練され、フィジカル面も力強さがついた。サイドに流れれば持ち前の推進力を生かしたスプリントで、相手サイドバックを蹂躙。中央ではフリーランを生かしながら時折ポストプレーも混ぜて攻撃に変化を加えるなど、怖さが増した。
大学3年次は関西学生リーグ1部で22試合18得点と驚異的なペースで得点を重ね、プロ注目のストライカーとして名を馳せた。