ただ、真価が問われるのはここからだ。暑さも敵になる7月および8月は強敵との戦いが続き、心身ともに疲弊することが予想される。今後のスケジュール(リーグ戦)をまとめると以下の通りになる。
・7/16 (日) 第21節 vs 鹿島アントラーズ (ホーム)
・8/6 (日) 第22節 vs セレッソ大阪 (アウェイ)
・8/12 (土) 第23節 vs 京都サンガ (ホーム)
・8/19 (土) 第24節 vs 横浜F・マリノス (アウェイ)
・8/26 (土) 第25節 vs ヴィッセル神戸 (ホーム) ※国立競技場で開催
鹿島戦とC大阪戦は勝ち点的にも勝利できれば差を一気に縮められるチャンスで、横浜FM戦と神戸戦は今季のJ1をけん引するクラブ相手にどこまで通用するかという試金石になる。
現在のFC東京は、以前よりも更に強度の高いスタイルを標榜するだけに、「夏場の暑さをいかにダメージ少なく乗り切るか?」という点が成績に直結するはずだ。これ以上ケガ人が出ないようにするためにも、5人の交代枠をフル活用(クラモフスキー監督は就任後の3試合すべてで4枠しか使っていない)して選手の疲労をできるだけ軽減したいところだ。
勝ち点を積み重ねるには、強度を落とさないことが何よりも重要となるだけに、クラモフスキー監督のマネジメント力が試されるに違いない。
そして、選手層に厚みをもたらす意味で、京都から獲得が発表された白井康介の存在は大きい。
本人が上記の動画で語る通り、白井はスプリント力と対人戦の強さが武器の右サイドバック。京都では在籍2シーズン半で82試合に出場するなど主力として活躍した。曺貴裁監督のもとでプレーしていただけあって、強度の高いスタイルは打ってつけである。
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白井の加入により、現在右SBを務める小泉慶を本職のボランチでも起用することが可能となる。また、小泉のポジションはそのままに、白井を一列前の右ウィングに配するプランもあるのではないかと見る。いずれにしても、白井の加入で選手起用の幅は広がりそうだ。
フレッシュな若手たちの台頭もプラス材料にして、“勝負の夏”を勢いよく駆け抜けたい。