Jリーグが育てたストライカー
チームを率いるケヴィン・マスカット監督の信頼も深まっている。
コロナ禍以降、交代枠が「3」から「5」に増えたサッカー界では、アタッカーのフル出場は珍しくなった。昨季のA・ロペスのフル出場が僅か3試合に止まったのも不思議ではない。それが今季は19節終了時点で既に10試合のフル出場を記録しているのだから、監督の彼への信頼が揺らがない何よりの証明となっている。
無駄がそぎ落とされた今季のA・ロペスはプレータイムが増えているにも関わらず、シュート数は激減。日本でプレーする7年目にして90分換算のシュート数では「2.71」と初めて3本を割ったにも関わらず、得点はすでにキャリアハイを更新。
こうして、元“自己中”ストライカーは、そのエゴを決定力に昇華させて成熟。9月には30歳となるA・ロペスだが、今年30周年を迎えたJリーグ(J1)では過去に28歳以上の得点王が延べ28人も誕生している。
アラサーを機に効率の良いゴールの取り方を覚える傾向は他国リーグでも顕著だが、それも含めて今季のA・ロペスが得点王に輝く可能性はかなり高い!
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Jリーグが育てたブラジル人ストライカーが、J1得点王とチームのJ1連覇、アジア制覇に挑む!
「J1歴代得点王」 作成:筆者