ソラーノも、ペルー国内や代表では右サイドハーフとか前のポジションをやっていた選手が、アルゼンチンでは完全にサイドバックをやって評価されました。羨ましいのはマラドーナさんやカニーヒャさんらがいた厳しい国内リーグの中でプレーし、その後ニューカッスルでプレーするわけですが、その頃には精神的にも鍛えられていて素晴らしい選手になっていましたよね。

チームから求められた仕事を「いや、僕はこれしかやれません」ではなくて、厳しい中でも順応した選手に関しては結構その後、イタリアへ行ったりヨーロッパでも活躍した選手もいます。

今のペルー代表もだんだん意識が変わってきていますから、やはり積み重ねですね。

それこそ当時ボカにチャレンジした(ホセ・)ペレーダのデビュー戦を思い出しますが、やっぱり上手かったですからねえ。ドリブルで抜いて行って抜いて行って、最後、残念ながら外しちゃったんですよ。

その試合の放送も覚えていますが「あぁ、やっぱりペルー人は」みたいな声でファンからも言われちゃったり。決めておけばよかったんですが当時のメンバーは世界一を狙っていた集団でしたし、可哀そうな評価で終わってしまいました。ドリブルは練習を見ていても本当に上手かったんですが。

だけどやっぱりコンスタントにチャンスをもらえなくなって、リーグで使ってもらえなかったというのは…。大事な場面で上手いとかではなくゴールを決めきれなかったところなんでしょうかねえ。

アルゼンチン人とかが一発勝負で「こいつに懸けてやるぞ」という人間性の部分で、やっぱり何かちょっと陽気なところとかが軽く見られちゃうとか「勝てる集団になるには!」みたいなところでいうと選ばれなくなってしまうところはあるんですよね。

【関連記事】adidasと契約していないのに「日本代表の10番」をつけた8名の選手

日本人の自分も大いに反省し「人生がもう一回あったら」なんて思うこともあるのですが、やはり厳しいリーグの中でチャンスはそうないですからね。

≪「日本戦の見どころ・注目点」につづく≫

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手