2位 リース・ジェームズ(チェルシー)

チェルシーが6000万ポンド(99億円)を投資したマルク・ククレジャはまだそれを償還できていない。そのことはおもしろい形でチェルシーがいかにジェームズを評価しているかを示している。

相手アタッカーを封じ込め、ボールを持った時の選択肢を提供できる能力を持つ彼のプレーを逆サイドで再現できる選手に大金を投じることをいとわなかったからだ。

トーマス・トゥヘル監督は着任後、すぐにジェームズをチームの宝にした。3バックに変更するとどんな仕事でもこなすように求めた。

ジェームズは3バックの右ストッパーに配置されると、チームがボールを持てない試合でも相手FWを簡単に阻止してみせた。

彼は不可欠な存在になっている。ポゼッション時、中に入るプレー、深い位置に落ちる、4バックから3バックへのスイッチ。

トゥヘルが必要とした時には得点源にもなった。ファイナルサードでの活躍ぶりは、クリエイティブな仕事を任された他のイングランド代表の右サイドバックと比較されることもある。

彼のオールラウンドなプレーは、いま欧州でプレーする両サイドバックのなかで最も印象的なものだろう。

イングランド代表は彼がいないと非常に弱くなる。とはいえ、彼はまだ23歳。4年後どころか2年後にクラブと代表でどんな存在になるのかは信じられないほどだ。