そしてTwitterを更新した3月2日を迎えた。助けを求めたツイートは拡散され、高吉の想像を超えるほどの大きな反響を生んだ。育成組織時代の先輩との縁により、夢に見たパートナーを手にすることができた。

――Twitterで自身の足の異常をカミングアウトしました。それは勇気がいることだと思います。葛藤などはありましたか。

最初は「(Twitterに)あげなくてもいいかな」と思っていたんですけど、自分と同じで悩んでいる人は多分たくさんいると思いました。

自分はプロになったし、ちょっとやってみようという思いがあってやりましたね。(悩んでいる人たちの)希望になれたらいいなって。

――Twitterはかなりの反響がありました。驚きはありましたか。

驚きました!携帯の通知が鳴り止まなかったです。ニュースにも取り上げられたので、「こんなにバズるんだ!」と思いましたね。

――その後スパイクの提供につながったとお聞きしました。

Twitterで発信してからいろんな人からDMが来て、(その中に)ジュニアユースで1学年上の高岸憲伸くん(J2水戸)がTwitterでDMをしてきてくれて。「ここ(メーカーのBMZが)俺の知り合いだからどうか?」と言われて、それでつなげてもらいました。

――新しいスパイクのはき心地はどうですか。

BMZはいま第1段階みたいな形で、メーカーさんが出しているスパイクをはかせてもらっています。

富山戦の後に、自分の型を作ってもらいに(自分の足を)計測しに(BMZ本社が所在する群馬県みなかみ町へ)行ったんですよ。いま、それをちょうど待っている状況ですね。