トルコ地震によって行方不明となった元ガーナ代表MFクリスティアン・アツ。今回彼の靴のみが発見されたという。
2月6日に起こったトルコ地震により、クリスティアン・アツが在住していたカフラマンマラスのアパートが倒壊。
しばらく後に「アツは救出されて病院に運ばれた」という報道があったものの、代理人やクラブからその情報が否定されていた。
そして14日、そのアパートの捜索においてクリスティアン・アツのものと思われる2足の靴を発見したとのこと。代理人のナナ・セシェールが以下のように報告していた。
ナナ・セシェール
「震災から9日が経過したが、クリスティアンの居場所はまだわかっていない。私は彼の家族とともに現場にいる。この光景は想像を絶するものだ。
私がここにいる間に、クリスティアンの正確な部屋の場所を知ることができ、そして彼の靴を二足見つけた。
昨日は赤外線センサーで5人の生命兆候を確認したという報告を受けたものの、残念ながらクリスティアンを見つけることはできなかった。
これは困難な状況であり、トルコや外国のレスキューチームや地元の方々、そしてボランティアによる救助への尽力にとても感謝している。しかし通訳を始めとしたリソースが喫緊に必要だ。
物事は信じられないほどゆっくりと進んでおり、その結果多くのことが遅れている。リソースが足りないために命が失われていく。残念ながらクラブも我々とともにクリスティアンを探してくれているわけではない」
クリスティアン・アツはFCポルトやチェルシー、ニューカッスル・ユナイテッドでプレーした経験もあるアタッカーで、今季は震源地に近いハタイスポルに所属していた。そして地震発生の数時間前にはカズムパシャ戦でゴールを決めて勝利に貢献しており、信じられないタイミングでの悲劇となった。
すでに地震から10日が経過しており、クリスティアン・アツの状況はさらに厳しいものになっているようだ。