長友 佑都

1年前、ベテラン長友への逆風はかつてないほど強く、苛烈なものだった。

そのたびに長友は「批判は大歓迎」と強がったが、内心は穏やかではなかっただろう。昨年2月の大一番、サウジアラビア戦で勝利に貢献した後には「今日だけは褒めて」と安堵の表情で語っていたのが印象的だ。

以降、過激な“不要論”は影を潜める。同6月のブラジル戦では、飛ぶ鳥落とす勢いだったヴィニシウス・ジュニオールに仕事をさせず、その高い守備力が改めて脚光を浴びた。

結局4大会連続で本大会に出場し、3試合に先発出場。ドイツ戦を撃破した後に発した「ブラボー!」は流行語となった。