アリゴ・サッキ
指導したクラブ:パルマ、ミラン、イタリア代表など
「ゾーンプレス」の概念を作り上げたイタリアの歴史上最高クラスの名将アリゴ・サッキ。サッリ氏も心の師と仰ぐ彼も、実はプロ選手としてのキャリアを持っていない。
靴のセールスマンとして働きながらコーチングを学び、フィオレンティーナのユースでの指導が注目されて当時3部のパルマで監督に就任。下部リーグのクラブでありながらカップ戦で上位に入るなど結果を残し、その後ミランとイタリア代表を指揮している。
世界の名監督の一人であるが、彼自身は「とにかく自分より年上の選手の扱いに苦労した」と話す。一方、メディアに経験の無さを指摘されたときには「良い騎手になるために、良い馬であった必要があるなんて知らなかったよ」とユーモア溢れる回答をしている。
ユリアン・ナーゲルスマン
指導したクラブ:ホッフェンハイム、RBライプツィヒ、バイエルン
現在バイエルン・ミュンヘンを率いているドイツ屈指の指揮官ユリアン・ナーゲルスマン。もともとアウクスブルクと1860ミュンヘンのユースでプレーし、Bチームにまで上がったものの、怪我のために全くプレーできずに20歳で引退した。
そしてトーマス・トゥヘルの下でスカウトを務め、大学で経営学とスポーツ科学を修めたあと、古巣1860ミュンヘンのU-17チームでアシスタントコーチに就任した。
そして2010年にホッフェンハイムのユースで仕事を得て、その指導からティム・ヴィーゼに「ミニ・モウリーニョ」と呼ばれるほどに。そして2015年にトップチームの監督となり、そこから急速にキャリアを進めていった。