――印象的だった対戦相手は?

対戦相手というか、オランダ戦のあのミドルシュートですかね(※南アフリカ大会でのヴェスリー・スナイデルのゴール)。

Jリーグでも見ることはありますけど、やはり数少ないシーンなので、あれが海外でやっている選手のミドルシュートの距離なのかなと感じました。

――あれが入った瞬間はやはり衝撃を受けました?

そうですね。あの正確性が、世界のレベルなんだなと。試合の時は思わなかったですけど、試合後にはそう思いました。

――日本代表のサイドバックとなると、Jリーグでの戦い方や世界の中での日本の立ち位置といった点から国内とはまた違うのかなと感じるのですが、そのあたりの「違い」についてはどうでしょうか?

違いというか、チームと代表ではメンバーも違いますし、組む選手も違います。

それぞれの特徴を生かさなければいけないので、そういうところは意識してやるようにはしていました。

――日本代表では、初招集されたジーコ氏からイビチャ・オシム氏、岡田武史氏、そしてアルベルト・ザッケローニ氏と様々な監督のもとでプレーしました。その中でも、今年5月に亡くなったオシムさん監督は駒野選手にとってどんな監督でした?

オシムさんは、特に練習ですね。オシムさんになって変わった練習が多くて、選手としてはすごく刺激になると言えばいいのかな。

自分の選手としてのことを考えれば、すごく今の自分の人生にも影響した監督だと思います。

――オシム監督に言われて印象に残っている言葉や思い出は今振り返ってどうです?

そう多く言われたことはないんです。プレーをしていて、良いプレーに対してはすごく褒めてくれます。

褒めてくれるというのも直接言われることはないんですけど、映像を見たりした時にすごく体で喜びを表現していたので、それを見ると「あ、喜んでくれた」とか「こういうサッカーを目指しているんだな」というのが分かりました。