――現代表の主力の一人、冨安健洋選手はアビスパ福岡時代にチームメイトでした。福岡で冨安選手が出てきた時の印象はどうでした?

最初は高校3年生だと思っていたんですけど、その時はまだ2年生で(笑)。2年生には見えないくらいすごく堂々としていました。

練習に対しても意気込みというか、全体練習が終わっても1時間くらい残って練習していました。しかもその頃から、練習後にササミとか(笑)体のことを考えて食べていたのですごい意識だなと思っていました。

――富安選手は所属するアーセナルで主に右サイドバックとして起用されています。駒野選手は冨安選手のサイドバックをどんなふうに見ていますか?

そつなくやっているなとは思いますし、ボランチもやるので、やっぱりどこでもやれる選手なんだなと思いました。

(福岡時代)本人は「ボランチでやりたい」と言葉では言っていましたけど、まだやらせてもらっていないようですね(笑)。

――日本代表では、駒野選手も一緒にプレーしたの長友選手が現在もチームの大きな力になっています。長友選手への想いというか、今の彼のプレーを見てどんなことを感じますか?

やっぱり昔から今と変わらず、すごくポジティブで、うまくなることだけを考えてやっているからこそ今もレギュラーで出ているわけですし、ああいう雰囲気を持っているからチームも常に明るく前に進んでいると思います。

衝撃だった「スナイデルのミドルシュート」

――駒野選手は2006年のドイツ大会でワールドカップに初出場しましたが、出場機会もそれほどなく悔しい思いをされたと思います。それを経ての4年後、南アフリカ大会では右サイドバックとして全試合に出場しました。2つの大会を振り返って、ワールドカップはどういうものだったと感じていますか?

僕自身、クラブでは世界でプレーしていません。その当時もそうですし今もそうですけど、海外でやるチャンスがなかったので、日本代表の親善試合や公式戦でしか海外の選手と対戦することはありませんでした。

やはり一歩の寄せやミドルシュートの正確性、日本人にはない距離から打ってくるといったところは海外とやってみてすごいなと思いました。