今月末に欧州遠征を行い、アメリカ、エクアドルとの2連戦を戦う日本代表。

ワールドカップ前最後の公式戦となるだけに重要な場になる。注目されるのは、4-3-3の左サイドに位置するアタッカーの人選だ。

当確といえるのは三笘薫のみで、南野拓実がサイドで生きる選手ではないのは明白。ここでは、そんな左サイドの人材として招集すべき選手たちを取り上げる。

奥川雅也(ビーレフェルト)

かつて“古都のネイマール”と呼ばれた26歳のアタッカーは、本家のように左サイドからの変幻自在のドリブルが真骨頂。両足を完璧に扱え、右サイドや中央でのプレーも可能だ。

日本代表待望論が根強く、こうした話題では常に名前の挙がる存在だが、昨季はドイツ最高峰のブンデスリーガで8ゴールを記録しながらお呼びがかからなかった。

彼のこれまでの実績、そのプレースタイルを考えれば三笘薫(ブライトン)とも遜色はない。少なくとも試していなければならなかったはずだ。

2部に降格したビーレフェルトに残留した状況で「今がまさに旬」とは言えないが、彼を未使用のまま埋もれさせてしまうのはあまりにも惜しい。