苦しみながらも7大会連続となるワールドカップ出場を決めた日本代表。
森保一監督は4-2-3-1から4-3-3システムへの移行を決断し、出場権を掴み取ってみせた。
最後の2連戦では鎌田大地と堂安律を招集外にしたことが話題になったが、最終的に結果を出した手腕は評価されるべきだろう。
そのなかでも、試して欲しかった人材や、せめて招集はするべきだった選手たちを取り上げてみる。
奥川 雅也(ビーレフェルト)
今季のブンデスリーガで8ゴールを決めている彼を呼ばないのはあまりにも惜しい。
左右両足を自在に使った変幻自在のドリブル、京都で育成されたことから“古都のネイマール”と呼ばれた逸材は、これまで日本代表への招集経験はあるものの(クラブのコロナ発生による)辞退のために0キャップのままだ。
今回の代表戦で奥川が得意とする左サイドは南野拓実、三笘薫で定まりつつある。ただ奥川は右サイドや下がり目のFWでの起用も可能であり、途中出場からも力を発揮できるだけの突出した個人能力がある。
彼にしても堂安律(PSV)にしても、欧州で活躍する選手が呼ばれていないことが今の日本代表の強さなのかもしれない。ただそれでも一度は試して欲しいと思わずにはいられないだろう。