フアン・セバスティアン・ベロン

父親は“魔法使い”と言われた天才アタッカー、フアン・ラモン・ベロン。フアン・セバスティアンはその息子ということで“小さな魔法使い”と呼ばれた。

ただそんな愛称とは裏腹にスケールの大きな司令塔だった彼は、父を超えてアルゼンチンの歴史に残る名MFとなった。そして最も輝いたのがイタリア時代だろう。

パルマに引き抜かれたのは、1998年ワールドカップの活躍で評価を高めた後のこと。トップ下で攻撃を操り、チームはUEFAカップとコッパ・イタリアを制した。

強面の見た目に反して非常に聡明だった彼は現在、母国の古巣エストゥディアンテスの会長を務めている。