アジア戦略

――将来的にはアジア展開も視野に入れているようですが、まずは沖縄から進めるということですか。

小谷:基本的に我々は、日本国内の居住者向けにサービスを展開している会社です。我々のプラットフォームで海外在住の方は取引がなかなかできないというのが現状です。

一方で、FCRコインは暗号資産になりますので、FC琉球が発行体として海外の取引所等でもFCRコインを取引できるよう申請する。そのようにして、FCRコインの価値を上げていくという活動は予想されていることかなと思っています。

倉林:我々FC琉球は、J2リーグに所属していますが、沖縄の地域の特徴をしっかり出していこうということで、地域貢献活動など沖縄での活動ももちろん注力しています。

加えて、沖縄が非常にアジアに近いという地政学上の特性がありますので、アジア戦略というものをJリーグと連携して進めています。

最初は沖縄と一番近い台湾のサッカー協会との連携をスタートし、次に、東南アジアのタイからシティチョーク・パソというU-23タイ代表にも呼ばれている選手を獲得して、タイとの連携も始めました。昨年からはベトナムのサイゴンFCというチームと連携して、今年は2人サイゴンFCからFC琉球のトップチームに参加している選手がいます。

そういったアジア戦略を中心にしていますし、今回のFCRコインというのは、特性上グローバルに展開するメリットが非常に大きいです。

スタートはGMOコインからFCRコインを発行させていただいて、半年ぐらいは国内の市場をGMOコインと一緒にしっかり展開していく。その後は、アジア戦略を推進していく流れがあるので、次はタイや中国といった海外の取引所でも上場ができるように検討しています。

そこについては、特にGMOコインとの制約はないので自由にどんどんやれるかと思います。ただ、2個も3個も取引できるようにすると管理の手間もかかるので、しっかり準備しながら自分たちの方針と合う取引所と提携していきたいと思っています。

FCRコインの概要(©FC RYUKYU)